弊社では主に、藍染紺半纏の染色加工を行っています。
藍甕にいれる前には、大豆の絞り汁を生地に引く(呉入れ)工程などを経て
染まりやすくする手間を加えながら、手作業の仕事をしています。
型付け→乾燥した反物に大豆の絞り汁とねずみ色を混ぜた呉汁を刷毛で手捺染していきます。
大豆の絞り汁は藍染の染付きが良くするために昔から使われている工夫です。
下呉が乾燥したら、もう1度呉入れを行ないます。藍染紺半纏の場合、下呉よりも濃い色を入れます。
上呉が乾燥したら、薄めの藍甕に一度くぐらせて乾燥させます。
反物に伸子(端に針がついた竹ひご状のもの)をつけて屏風たたみにして、
藍甕に入るようにします。
反物を藍甕に沈める→浸け置く→引き上げて風入れ、酸化発色…
を3~4回繰り返します。
また、所有している藍甕にはそれぞれ濃~淡がわかれており、染め上がりを良くするために使い分けをしています。
(淡<しめし<おくり<あがり<でぼ<濃)
その日に使用した藍甕は棒で撹拌させて、調子を整えます。
染め上げた反物を一晩、水につけおいてから糊を落とします。
反物を乾燥させて完成です。